高尾山

タカオスミレ

高尾山インターチェンジ

ニリンソウ

高尾山のブナ

枯渇が心配されるびわ滝

ホットスポット名称 :
高尾山
住所:
東京都八王子市
ホットスポットの概要:
  • 標高599m
  • 行基により744年、聖武天皇の勅命により高尾山薬王院(真言宗智山派大本山)が開かれた。開山1300年、修験道の山でもあり古来より現在にいたるまで霊山として大切にされてきた。
  • 都立高尾陣馬自然公園、明治の森高尾山国定公園に指定されている。
  • 登山客数年間260万人で、世界一登山客が多い。2007年ミシュランの観光地三ツ星に選ばれてから急増。
事業名:
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)高尾山トンネル工事
事業内容:
  • 都心から半径40km~60km の位置に計画された延長約300kmの高規格幹線道路。中央道、東名、関越、東北道といった高速道路と連結する環状道路。
  • 高尾山トンネルは、1300m。トンネル入口、出口付近を含むと約2km
  • 裏高尾地域に八王子ジャンクション、表高尾地域に高尾山インターチェンジを建設
事業の目的:

首都圏の道路交通の渋滞解消と円滑化、環境改善、沿線都市間の連絡強化、地域づくり支援、災害時の代替路

問題の経緯:
  • 1984年建設省(当時)が圏央道計画を発表。住民にはいっさい知らされておらず、新聞でこの事を知った。中央道による排ガスや騒音の被害を受けていた摺指集落、荒井集落の住民が「裏高尾圏央道反対同盟」を結成。
  • 1985~1986年にかけて、住民による自主アセスが行われた。
  • 1988年、東京都による環境影響評価書案が出されたが、非常にずさんであったため48000通の意見書、132000筆の計画撤廃要請書が出され、東京都環境影響評価審議会は、57項目にわたる改善点を指摘した。各地で説明会が紛糾。
  • 1989年、東京都は、住民の反対が強いにもかかわらず、東京都分の圏央道を都市計画決定。建設省(当時)は裏高尾の反対住民を排除し、地権者60名の内わずか4名のみ参加の説明会を強行したが、住民の激しい抗議で流会。
  • 裏高尾で立木トラスト運動開始。
  • 2000年、住民や高尾山ファン1500人が原告となり「高尾山天狗裁判」提訴。
  • 2005年12月、高尾山トンネル工事着手。
  • 2008年11月、横浜方面側トンネル坑口の共有地で、虔十の会を中心に、延べ3000人以上の人が、10か月にわたり樹上に作られた「ワイワイデッキ」で座り込みを行うが、行政代執行により土地を奪われる。
  • 2010年5月~8月にかけて、高尾山の地下水位20m低下。
  • 2012年3月高尾山トンネル開通。
守るべき生物多様性:
  • 植物1321種(日本一)、タカオスミレ、タカオワニグチソウなど植物の固有種約60種、昆虫5000種(日本三大生息地の一つ)、鳥類160種、哺乳類25種
  • 高尾山は、日本列島の寒温帯と暖温帯の境界に位置するため、豊かな生物多様性が保持されている。植物の種類は日本一などその多様さは優れているが、小さな山であるため自然環境の変化に影響されやすい。
  • 小仏層と呼ばれる地質により、水の循環に優れており、あちこちに湧水がある。人にとって美味しい水であると同時に、高尾山の生物多様性は、この水の循環によって支えられている。
  • 新宿から1時間で訪れることのできる都民の癒しの場所。
  • 裏高尾地域の里山の景観。
  • 本州では最も低い標高にあるブナ林(約80本)。
  • イヌブナ林は、800本で日本最大。
現状:
  • トンネル開通により、地下水の流出は続き、登山道6号路沿いの稲荷の祠湧水、妙音谷の湧水が枯渇。
  • 今後、地下水位は要注意だが、国交省が観測抗を埋めてしまう。
  • 高尾山のすぐ隣の八王子城山トンネルも開通し、榎窪川が枯渇。うかい竹亭の井戸枯渇。上流の水田も枯渇。榎窪川に生息していたホトケドジョウなどが地域絶滅の危機。
  • 湧水や川の流水量を監視しつつ、トンネルを掘られてしまった以上のダメージを高尾山に与えない保全活動やライフスタイルを地域で取り組んでいくことが必要。
  • オーバーユースの問題あり。
取り組むNGO・市民活動:

虔十(けんじゅう)の会

http://homepage2.nifty.com/kenju/